2015年10月7日水曜日

生活綴方教育ー東井義雄ー



いや、もー秋です。とても気持ちのよい季節になりました。
梶並に帰れば満点の星空であるし、


岡山市に帰れば高い清々しい空。美しい。



今日は、林野高校で1日授業でした。2年生と3年生の5コマを担当しています。

目指すのは、地域のみまさか的エリート(リーダー)人材の育成です。

みまさか学1と2があり、

1では企画プレゼンテーション力、2では実践を重視しています。

地域という場と高校生をどうつなげるか、というテーマと

地域の課題を活用して、高校生の実践的学びとスキルをどう深めていくのかというテーマ、

逆に地域は、高校をどう活用できるか、担い手を育成できるかというテーマ。

これらが交差したところにこの授業があります。

全国的に進められている高校魅力化に刺激されて始まりました。

高校魅力化、日本代表の隠岐島前高校がこちら「地域活性化を担う高校づくり」
http://miryokuka.dozen.ed.jp






ここ数日、教育界の人間国宝と呼ばれる東井義雄という日本の教育者の本を数冊読んでいます。

東井先生は、兵庫県豊岡出身。

日本独自の教育方法である生活綴方教育をはじめ、教育実践者。

「村を育てる学力」や「根を養えば木は自ずから育つ」などの著作があり、学校教育でも田舎をすてる教育をしてきた、ということを1960年代から言っておられます。

実は私、大学の頃に教職を目指していたこともあり(大学院中退の為あと3単位で免許とれなかった)、教育学を学んだだけに生活綴方教育という言葉、久しぶりに聞きました。

昭和恐慌の時に、農村経済が打撃を受け、農村が疲弊する中で、教育には農村の生活の健全化、農村改造の役割が求められ、教師たちは、「生活をありのままに綴る」という綴方実践を通して、子どもに自己の生活を直視させ、現実の課題に真正面から立ち向かっていく姿勢を育てようとしたようです。

岡山県では、西粟倉村・高梁市の尋常小学校には熱心な生活綴方教師がいてかなりすすんでいました。

身近なところから学びに繋げれる点で、とてもいい教育方法ではないかと思いましたが、現代には現代のやり方が・・・やはり、課題解決力・創造力・プレゼン力がポイントかしら。

書きつつ眠くなってしまいました。。。ねます




















2015年10月4日日曜日

久米南みろくファーム研修


稲刈りがようやく終わりました。今年で5年目。まだまだ新米です。

最近、とても月が綺麗です。



さて、

今年度、春から秋にかけて棚田百選の棚田がある久米南町の上籾地区へ出入りをしています。上籾棚田みろくファームの研修事業のお手伝いをさせていただきました。

パソナ岡山の隈河様はじめ協議会の皆様に繋いでいただき、企業の新人研修を「叱りの達人」河村晴美先生とともに担当。私は、農業研修と夜の部である星空ワークショップを担当。

http://heartpro-kawamura.jp

私は、上籾地域からみる中山間集落への国の取り組みと流れ、

広い視点にたって、地域で価値創造と生産性の向上をしていくこと

条件不利地域にこそチャンスがある、ということをお伝えしました。






河村先生の講義はとても刺激的で、会社員としての心構えや基本を。

私自身も勉強させていただきました。




学びのあるとてもいい機会をいただきました。

協議会の方、地域の方にもよくしていただきました。ありがとうございました!


この事業は農水省の都市農村共生・対流総合対策交付金事業で運用されています。

ソフト中心の交付金で、事務局員の人件費もでます(集落連携上限800万/年・人材活用250万/年・施設整備上限2000万・広域ネットワークづくり定額)

岡山県では、平成25年以降、例えば以下のところが採択されています。

西粟倉村の森の学校・久米南町のまちづくり協議会・赤磐市の是里・新庄村の森林セラピー協議会・美咲町のおおはが地域協議会・津山市にエコビレッジ阿波・早島町の早島農業体験協議会・美作市の粟井むらづくり協議会、英田上山棚田団。

採択されると多様な主体でつくる連合体(協議会)に対して、この交付金が出るのですが、地域には様々な方がおられて同じ方向を向くのはなかなか難しい。

他地域の事例をみるに、数ある意見の中でも身を切りコミットする人たちを中心に事業や体制の組み立てができるかどうかがポイントで、交付金の性格や地域のしがらみで、それができにくかったりするジレンマもあるかと思います。

行政の事業をどう生かしていけるか、私も各省庁の事業やテーマに沿った法律を学び、活用していく立場にある者としてさらに勉強をしていきたいと思っています。


なんにせよ、研修を受けた若者が学んだことを活かして、将来的に、企業人として地方での生産性の向上、価値創造に貢献してくれたらいいなと思っています。

今後の上籾地域、面白くなりそうです!