2015年9月5日土曜日

地域おこし協力隊について。


今日はなぜか1日、頭がボーっとしていてパっとしませんでした。

こういう日もあります。

日経新聞の第一面に名前がのり、朝からたくさんのお電話、ご連絡いただきました。

日経の波及力すごいですね。ちょっと気恥ずかしい。



2011年に地域おこし協力隊になり、卒業してから1年半。

これまで地域おこし協力隊の運用について多くの方と意見交換させていただきました。

最近、木下斉氏が協力隊について言及されたので、

今日はOBの立場から書いてみようと思います。



地域おこし協力隊とは、地方において地域外の人材を地域に定着させることで

都市のニーズに応えながら、地域の力を上げていく事業。

総務省の事業で特別交付税から給与と事業費がでます(3年間)。


僕が入った当初は全国で200人弱でしたが、現在は1500人以上。

岡山県では現在、74名にのぼります(いつの間に!)。

今や、地域おこし協力隊の「成功」事例「失敗」事例も多くなり、

ネットで検索すれば、沢山参考になる資料がでてきます(以下は「失敗」関係)。






それらの失敗事例を踏まえ、地域サポート人ネットワークや地域系のシンクタンクが

運用に関するチェックリストを作ったり、研修を行っていますが、

なかなか普及していません(自治体の方、必ず使ってください)



地域と行政と協力隊3者のビジョンの整合が取れていないとか、

地域側が協力隊の意義について理解できていないとか、

地域の手伝いばかりになって卒業後はいれなくなるとか、

活動経費がまったく使えないとか、

未だにわかっているのに解決できない課題が沢山あるのです。

細かいことはあげるとキリがないので、他の方のブログ等にゆずりますが、

協力隊は導入段階で8割成否が決まるといっても過言ではないと思います。

協力隊の運用については自治体の裁量が大きいですが、自治体が運用する段階で

ひずみができ、その穴を個人の能力でうめなければならない(ところもある)。

ゆえに、地域おこし協力隊というのは生半可の覚悟ではできない、

というふうに思っています(少し厳しいですが、ぼくも何度かたおれた経験から。)

導入時期に、誰がこの事業に責任をもつのか、はっきりさせることが重要かと思います。

協力隊個人なのか、地元企業なのか、行政なのか、地域の団体なのか。

そこから考えて、責任ある主体がビジョンを示して3年間の動きを考えたらいいと思います。

行政の事業で税金を使う都合上、難しいこともあるようですが、そこを乗り越えうまく

活用している自治体もあります。

美作市の場合は、責任の所在は「協力隊個人」だと理解していました。

そして、幸運なことに、地域にちゃんとUターンのメンターと受け入れ団体があり、

行政との意思疎通もできていた(感謝!)

課題はありますが、たまたま恵まれたんだと思います。

協力隊に必要な支援は地域内からの支援がとても重要です。

特にUターンで都市の感覚もわかる方が地域内におられたらベスト。

地域と行政で協力隊を守っていくくらいのサポート体制が必要です。

移住と起業という普通に難しいことを2つも兼ねるのでそれくらいは必要です。




総務省から自治体経由で協力隊への起業支援事業などもでてきております。

卒業生は、起業はもちろん、地域事業所への就職・移住関係のコーディネーター、

観光事業所、森林組合の職員、大学職員などになっている事例があります。

今後、地域おこし協力隊卒業後の活躍の場は教育や福祉、観光等の他分野で

広がっていくと思います。

例えば、文科省の地域人材の育成を掲げる知の拠点事業や、

厚労省の介護保険制度改正による生活支援コーディネーター、

農水省のグリーンツーリズム関連の事業等、

協力隊のキャリアを生かせる事業は多くあります(むしろ使わない手はない)

行政の縦割り、地域の縦割りを超えていけるのが協力隊卒業生であります。

(行政の方、ぜひ彼らの存在を頭に入れておいてもらえたら。必ず力になります)

協力隊卒業生の他分野での活用から、

未来の日本を支えていく種になる事業がうまれてくるかもしれません。

私は、OBとしてなすべきことも多くあると感じています。分野横断的な事業をやりつつ、

私が動く範囲で協力隊のサポートや自治体へのアドバイスをさせてもらっています。



協力隊事業は課題も多い事業ですが、

僕は、税金を使って若者に地域で挑戦できる機会を提供し、

自治体と地域住民に地域を元気にする起爆剤を与えたという点で

基本的に非常に素晴らしい事業だと思っています。

この事業で培われた地域での経験や成果が、未来の日本の礎になる。

そう思って活動している同志も多くいるところに希望があるし、

僕自身もこの事業を通して成長させてもらったなと思っています。

ありがとうございます。少し、懐かしみながら書きました。

書きたいことは山ほどありますが、今日はこのくらいで。

あ、

11月21日に東京で岡山県内市町村の地域おこし協力隊の合同説明会があり、

卒業生代表でしゃべるのできてね。また案内します。




















2015年9月1日火曜日

自己紹介と履歴


プロフィールと履歴です。
備忘録として書きますが随時更新します。(思いだしながら書いているので抜けているのがあるかも)







藤井裕也(フジイヒロヤ)
1986年生まれ。岡山一宮高校卒。高校から大学にかけて、沖垣達氏率いる国際塾と松畑煕一氏が率いる連塾にて地域創生と国際社会について学んだ大学時代に国際協力団体「たわし」を設立。「平成のシュバツァー」と呼ばれる垣見一雅氏を慕いネパール農村へ学生を4年間派遣。マガル族が住むベソルガ村で学校づくりを行う。大学在学中に、受験のような就職活動に怒りを感じ恩師、柏原拓史の声かけで若者と社会人の出会う場を作る「だっぴ」を仲間とともに企画実施(その後法人となる)。この間に立ち上げた学生カフェが見事にぽしゃり、岡山大学大学院に進学するものの諸事情により中退。その後、東北の大震災の影響もあり、岡山県美作市地域おこしとして上山地区での棚田再生に携わる。2012年4月よりの北端、人口700人の美作市梶並集落に移住し地域づくりに取り組み地域住民と協力して移住者を増やした。その後、移住したメンバで地域人材の育成と還流・地域課題の解決を目指す組織、山村エンタプライズを立。地域人材の育成プログラムの企画運営・農山村での不登校ひきこもり支援・林野高校での授業プロデュースなどを手がけてきた。2015年より岡山県の地方総合戦略策定委員になったのを皮切りに、総務省地域再生マネージャーの斉藤俊幸氏に学びつつ地域づくりアドバイザーとしての活動も開始。

NPO法人山村エンタープライズ代表理事/NPO法人〜だっぴ〜副代表理事/みんなの集落研究所執行役員/地域サポート人アドバイザー/岡山県地域総合戦略策定委員/鳥取大学非常勤講師/地域創生学研究所連塾1期生/国際塾1期生
山村エンタープライズ http://sanson.asia
山村シェアハウスhttp://sanson-share-house.com/
だっぴ http://dappi-okayama.com

◆受賞歴
2013/1/24
第1回美作地域コミュニティビジネスプランコンテスト 事業化部門 最優秀賞受賞
2015/10/27
美作県民局「生き生き岡山推進賞」受賞

◆講演・研修歴
2016/5/18   林病院で人おこしの話をしました。
2016/5/18 岡山市市民のつどいイベントに出演しました。
2016/2/20    豊田市車座トークで事例紹介を行いました。
2016/3/12 岡山市建部の障害者施設で人おこしの紹介をしました。
2016/1/23 asagolaboでゲストスピーカーで話をしました。
2016/1/16 全国移住定住フェアで登壇しました。
2016/1/10 井笠カレッジで塾生向けに研修しました。
2015/12/22 滋賀県高島市で移住定住促進勉強会で研修を担当しました。
2015/11/28    地域おこし協力隊全国サミットにてOB代表で登壇しました。
2015/11/21 岡山県下地域おこし協力隊合同募集説明会にてOB代表で事例発表しました。
2015/11/12  中国学園大学「吉備学」で講義をしました。
2015/10/25 「地域包括わくわくフォーラム」で講演しました。
2015/10/14 和気閑谷高校で林野高校での事例を紹介しました。
2015/10/12 神石高原町で開催された「なる前セミナー」にセミナーで講演しました。
2015/6/15 国家公務員新人研修で事例紹介をしました。
2015/6/14    岡山県生涯学習課主催の地域づくり研修で講演しました。
2015/6/12  岡山市立津島小学校の創立記念式で記念講演をしました。
2015/6/10 津山高校でキャリア教育の一環で講演しました。
2015/5/28 千葉県山武市職員向けに事例紹介をしました。
2015/5/10 津山東高校でだっぴ副代表として講演しました。
2015/3/10  福知山中学校でキャリア教育の一環で講演しました。
2015/2/6   大阪Aワーク創造館で職員向けに講演
2015/1/5  岡山市立伊島小学校の創立記念式で記念講演しました。
2014/11/3  鹿児島県地域おこし協力隊自治体向け研修で講演
2014/5/26-27  滋賀県で行われた初任者向け全国地域おこし協力隊研修で行政担当者、活性化推進委員会会長と共に講演
2014/3/16  美作国1300年記念事業「みまさかの宝を掘り起こせ!」シンポジウムにパネリストとして出演。
2013/11/9  愛媛県地域おこし協力隊交流研修会で取組みを紹介
     http://www.ecpr.or.jp/blog/愛媛県地域おこし協力隊交流研修会in大三島/
2013/11/8  広島県町村会主催の広島県地域振興対策協議会担当者研修会で講演。
2013/07/20   岡山県小学校教育研究会津山苫田支部の研修会で取り組みの紹介をしました。
2013/07/06  大阪府南島にて山村ワーキングホリデーの紹介をしました。
2013/06/18      岡山県主催の岡山元気集落意見交換会にて、山村シェアハウスの取り組みを講演しました。
2013/06/08         Dreamix(株)主催の「若者の夢騒ぎ」で活動紹介をしました。
2013/05/26         国連世界基金の國井氏を迎えて、ユニセフ岡山主催のユニセフフォーラムでパネラーとして出演
2013/03/05         美咲町商工会主催の研修会で講演しました。
2013/02/11         岡山理科大学同窓会にて記念講演として活動の紹介をしました。
2012/05/26         「ココロエの心得展」で活動紹介をしました。
2012/02/27         真庭市で地域おこし協力隊の取り組みを行政と地元住民へ紹介。パネリストで参加しました。

◆地域アドバイザー歴
地域おこし協力隊の導入・介入支援及び計画づくりサポート
介護保険制度の運用実施サポート
まちづくり支援

2015/8月〜 福島県いわき市 いわきサンシャイン博覧会
2015/7月〜   岡山県美作市林野地区 地域づくり活性化研修事業
2015/7月〜 岡山県和気町 地域おこし協力隊/和気閑谷高校/地方総合戦略
2015/6月〜10月 千葉県山武市 地方創生戦略
2015/6月〜10月 岡山県新庄村 地方創生戦略
2015/5月〜9月 岡山県久米南町上籾 久米南みろくファーム企業研修事業
2015/4月〜2016/3月 岡山県 地方総合戦略策定委員




◆メディア掲載履歴
2016/5/11【新聞】G7教育相会議の特集で紹介されました。
2016/5/8【新聞】山陽新聞全県版にみまさか学が掲載されました。
2015/11/5【新聞】山陽新聞に梶並での取り組みが掲載されました。
2015/10/27【テレビ】瀬戸内海放送で紹介されました。
2015/9/10【雑誌】毎日新聞毎日フォーラムに記事が載りました。
        http://mainichi.jp/feature/news/20150909org00m010057000c.html
2015/8/25【テレビ】瀬戸内海放送の「里山ダイアリー」で特集されました。
2015/8/22【新聞】山陽新聞で岡山県地方総合戦略会議の様子が掲載されました。
2015/6/25【テレビ】瀬戸内海放送で特集されました。
2015/6/2【テレビ】Newsゼロの「my generation」で特集されました。
2015/4/23【テレビ】瀬戸内放送で特集されました。
2015/4 【新聞】毎日新聞で人おこしの取り組みが特集されました。
2014/6/15【新聞】山陽新聞に梶並地区の地域おこし協力隊の記事が掲載されました
2014/6/3【雑誌】TURNSで山村シェアハウスが紹介されました
2014/5/11【ラジオ】RSKラジオ「中四国ライブネット」で活動を紹介しました。
2014/4/9【テレビ】NHK広島「ひるまえ直送便」にて民芸新時代のメンバーが紹介されました。
2014/1/18【テレビ】BSフジ「table of dreams〜夢の食卓」で特集番組になりました。
2014/1/1【新聞】中国新聞に活動が紹介されました。
2013/11/06【雑誌】ソトコトで山村シェアハウスの活動が紹介されました。 
         http://www.sotokoto.net/jp/daily_photo/?keyword=山村シェアハウス2013/10/08【テレビ】NHKにて中国地方向けに古民家改修の様子が特集で放送されました
2013/10/07 Webgreens.jpで活動が紹介されました http://greenz.jp/2013/10/03/mimasaka-mlat/
2013/10/4【テレビ】NHK「現場に立つ」で放送山村シェアハウスの活動が放送されました
2013/09/09Web】第5回全国高校生観光甲子園で美作市唯一の高校、林野高校生が考えた「シェアする山村シェアハウス」の観光プランが西宮市市長賞を受賞しました。
http://www.kobeshukugawa.ac.jp/kanko-koshien/
2013/9/5【テレビ】RSK 「スーパーJチャンネル」内での特集で山村ワーキングホリデーの様子が放送されました
2013/8/22【ラジオ】RSKラジオ放送で古民家改修の様子が放送されました
2013/8/18【新聞】新・地域考の特集ページで古民家改修の様子が記事になりました

2013/7/01【雑誌】雑誌「環境」の特集〜持続可能な暮らしに向けて〜にて山村エンタープライズの活動が掲載されました