2017年2月18日土曜日

協力隊の過疎地ビジネス→「移動式」


今日は、農村計画学会で発表。テーマは「地域とイノベーション人材」


地域の「関わりしろ」とは、自分たちが地域をよくするために関わっていける伸びしろのこと。
最近、この「関わりしろ」が地域に外から入ってくるものにとって重要であるという議論がある。

農村計画学会の発表の中で、篠山フィールドステーションの発表があった。

篠山市の地域おこし協力隊が明快だったので取り上げてみる。
協力隊募集の3パターン
⑴学生をやりながらできる学生挑戦型
⑵ベンチャー起業の起業支援型
⑶博士過程対象の地域研究型

篠山市協力隊1期メンバーはコーディネーターであった高田さんと一緒になって「合同会社ルーフス」を起業。移動式カフェ・寺子屋塾・社会調査コンサルが事業内容。

協力隊による、移動式カフェ、移動式店舗、移動式石窯、移動販売車など全国で事例で多くなってきた。

篠山の「マイクロカフェ篠山」http://ameblo.jp/hug-star/entry-12061895515.html
上五島の「GOTO GARGO」http://kami510.blog.jp/archives/67834613.html
津和野の移動式屋台 http://tsmoyo.jp/post-2595

など。「移動式」が過疎地起業のひとつの流れになっている。
移動式居酒屋の事例はありそうなのに見ない。あるのかなぁ






















篠山市地域おこし協力隊募集
http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/sumoukaerou/cat5/post-71.html





2017年2月9日木曜日

協力隊の相互支援組織「いちず」


日本財団×鳥取県の事業で智頭町の協力隊員の集まりに顔を出しました。

智頭町の地域おこし協力隊は、個人の活動とは別に森脇さん(通称ピンポン)を中心に「いちづ」というチームを作り活動。隊員同士が支え合う組織で自由度の高い予算をもつ。

協力隊による中間支援団体の立ち上げも進む。

今日は井筒耕平さん(美作市卒業生)の話と、協力隊に対する考えを役場の人が説明するというスタイルの集まり。

智頭町は以前、地区振興協議会の事務職員として協力隊を採用。結果、H27年の時点で隊員は9名。定着率は悪くこれまで定着は1名に留まる(全国平均の定住率は6割)。

定着率向上を目指して役場が、協力隊は行政と地域と隊員が作っていく事業だと認識し議論をはじめている。課によるが起業支援に関しても積極的に取り組む姿勢。各課を横断する協力隊担当者のグループをつくる議論も。

いい場でした。


智頭町地域おこし協力隊
https://www.facebook.com/智頭町-地域おこし協力隊-443829859015212/

チーム「いちず」
https://www.facebook.com/チームいちづ智頭町地域おこし協力隊-1681183738830123/

智頭町地域おこし協力隊員ブログ(林業支援員)
http://tidu.seesaa.net












2016年8月10日水曜日

社会教育主事講習



岡山大学の社会主事講習で「若者自立支援とまちづくり」というテーマで講義をしてきました。



思えば、大学院生の頃にこの講習の受講生だった自分。


当時、公民館での企画の立て方や様々な分野について学ぶことができたのは大きな収穫でした。公民館や生涯学習に関わる知り合いが増えたことも収穫でした。

その間、大学の研究はさぼっておりましたが。。。笑

改めて、社会教育や地域からの教育活動をもっと盛り上げていけたらいいなと思いました。







2016年8月7日日曜日

第1回ハナレコジマキャンプ


4日から今日まで、第1回ハナレコジマキャンプでした。

場所は住民が10名ほどの離れ小島「津島」。人おこし生とスタッフが企画。





参加者含め10人ほどのパーティ。

とった魚とタコでBBQ
ナイトクルージング
住人のおばあさんのお風呂・・・
なにより風にたそがれる時間が一番

隣島大島の矢野さんと阿部さんにとてもよくしてもらいとても楽しい時間でした。

海で遊ぶのは楽しい。

70代ー80代の高齢者が10名ほど住むこの島の状況もみつつ

ここで何かしてみたい、そういう気持ちになりました。

縁に感謝。明日も全力で。









2015年11月20日金曜日

いわきサンシャイン博覧会



今週は、福島県いわき市へ。

来年度行われる福島県いわき市合併50周年記念の「いわきサンシャイン博覧会」の企画立案に。

斉藤地域再生マネージャーを筆頭に、観光カリスマの井上さんや、jica専門家の三好さん、6次産業化の植松さん、大三島の鍋島くんと参戦。

「観光は、まちづくりの結晶だ」by観光カリスマ井上氏





これを機に田人地域で地域の方と何か仕掛けをしていけたら、と思っています。
いわき市観光ビューロのみなさんと。




期間中、フラガールがいるハワイアンズへ行きました。

こちらも50周年。盛り上がり感ぱない。










2015年10月7日水曜日

生活綴方教育ー東井義雄ー



いや、もー秋です。とても気持ちのよい季節になりました。
梶並に帰れば満点の星空であるし、


岡山市に帰れば高い清々しい空。美しい。



今日は、林野高校で1日授業でした。2年生と3年生の5コマを担当しています。

目指すのは、地域のみまさか的エリート(リーダー)人材の育成です。

みまさか学1と2があり、

1では企画プレゼンテーション力、2では実践を重視しています。

地域という場と高校生をどうつなげるか、というテーマと

地域の課題を活用して、高校生の実践的学びとスキルをどう深めていくのかというテーマ、

逆に地域は、高校をどう活用できるか、担い手を育成できるかというテーマ。

これらが交差したところにこの授業があります。

全国的に進められている高校魅力化に刺激されて始まりました。

高校魅力化、日本代表の隠岐島前高校がこちら「地域活性化を担う高校づくり」
http://miryokuka.dozen.ed.jp






ここ数日、教育界の人間国宝と呼ばれる東井義雄という日本の教育者の本を数冊読んでいます。

東井先生は、兵庫県豊岡出身。

日本独自の教育方法である生活綴方教育をはじめ、教育実践者。

「村を育てる学力」や「根を養えば木は自ずから育つ」などの著作があり、学校教育でも田舎をすてる教育をしてきた、ということを1960年代から言っておられます。

実は私、大学の頃に教職を目指していたこともあり(大学院中退の為あと3単位で免許とれなかった)、教育学を学んだだけに生活綴方教育という言葉、久しぶりに聞きました。

昭和恐慌の時に、農村経済が打撃を受け、農村が疲弊する中で、教育には農村の生活の健全化、農村改造の役割が求められ、教師たちは、「生活をありのままに綴る」という綴方実践を通して、子どもに自己の生活を直視させ、現実の課題に真正面から立ち向かっていく姿勢を育てようとしたようです。

岡山県では、西粟倉村・高梁市の尋常小学校には熱心な生活綴方教師がいてかなりすすんでいました。

身近なところから学びに繋げれる点で、とてもいい教育方法ではないかと思いましたが、現代には現代のやり方が・・・やはり、課題解決力・創造力・プレゼン力がポイントかしら。

書きつつ眠くなってしまいました。。。ねます




















2015年10月4日日曜日

久米南みろくファーム研修


稲刈りがようやく終わりました。今年で5年目。まだまだ新米です。

最近、とても月が綺麗です。



さて、

今年度、春から秋にかけて棚田百選の棚田がある久米南町の上籾地区へ出入りをしています。上籾棚田みろくファームの研修事業のお手伝いをさせていただきました。

パソナ岡山の隈河様はじめ協議会の皆様に繋いでいただき、企業の新人研修を「叱りの達人」河村晴美先生とともに担当。私は、農業研修と夜の部である星空ワークショップを担当。

http://heartpro-kawamura.jp

私は、上籾地域からみる中山間集落への国の取り組みと流れ、

広い視点にたって、地域で価値創造と生産性の向上をしていくこと

条件不利地域にこそチャンスがある、ということをお伝えしました。






河村先生の講義はとても刺激的で、会社員としての心構えや基本を。

私自身も勉強させていただきました。




学びのあるとてもいい機会をいただきました。

協議会の方、地域の方にもよくしていただきました。ありがとうございました!


この事業は農水省の都市農村共生・対流総合対策交付金事業で運用されています。

ソフト中心の交付金で、事務局員の人件費もでます(集落連携上限800万/年・人材活用250万/年・施設整備上限2000万・広域ネットワークづくり定額)

岡山県では、平成25年以降、例えば以下のところが採択されています。

西粟倉村の森の学校・久米南町のまちづくり協議会・赤磐市の是里・新庄村の森林セラピー協議会・美咲町のおおはが地域協議会・津山市にエコビレッジ阿波・早島町の早島農業体験協議会・美作市の粟井むらづくり協議会、英田上山棚田団。

採択されると多様な主体でつくる連合体(協議会)に対して、この交付金が出るのですが、地域には様々な方がおられて同じ方向を向くのはなかなか難しい。

他地域の事例をみるに、数ある意見の中でも身を切りコミットする人たちを中心に事業や体制の組み立てができるかどうかがポイントで、交付金の性格や地域のしがらみで、それができにくかったりするジレンマもあるかと思います。

行政の事業をどう生かしていけるか、私も各省庁の事業やテーマに沿った法律を学び、活用していく立場にある者としてさらに勉強をしていきたいと思っています。


なんにせよ、研修を受けた若者が学んだことを活かして、将来的に、企業人として地方での生産性の向上、価値創造に貢献してくれたらいいなと思っています。

今後の上籾地域、面白くなりそうです!